この秋、かけたいJACQUES MARIE MAGE。ALDO公式着用LOOKを使用したタイトル画像

この秋、かけたいJACQUES MARIE MAGE

この秋、かけたいJACQUES MARIE MAGE。ALDOの公式着用LOOKを使用したタイトルビジュアル
ALDOの公式LOOK。写真:Horst Diekgerdes/JACQUES MARIE MAGE(タイトル入り編集)

JACQUES MARIE MAGE(ジャック・マリー・マージュ/JMM)は、ジェローム・マージュが2014年に設立した、ロサンゼルスを拠点とするアイウェアブランドです。厚みのあるアセテートを削り出した立体的な造形と、緻密な金属装飾が特徴。少量ずつの限定生産にも、そのものづくりへの姿勢が表れています。

2015年春の最初のコレクションは、日本の職人が手がけた4つのアセテートモデルから始まりました。過去の眼鏡や映画、アートに着想を得ながら、輪郭やボリューム、細部の仕上げまで丁寧に作り込む。その魅力は、正面だけでなく横顔にも現れます。

今回は、秋の装いに取り入れたいZEPHIRIN、ALDO、FELLINI、LECLAIRの4モデルをご紹介します。ニットやジャケットを着る季節には、眼鏡にも少し深みのある色や、はっきりとした輪郭を。どれもJMMらしさを備えながら、かけたときの表情はそれぞれ異なります。

01 / AUTUMN SELECTION

ZEPHIRIN

ゼフィリン

小ぶりな輪郭に、豊かな奥行き

2015年のファーストコレクションから続く、JMMを代表するモデルのひとつがZEPHIRINです。第二次世界大戦以前の眼鏡に着想を得たコンパクトなサイズ感が特徴。今回ご紹介するZEPHIRIN 44は、44mmのレンズに丸みを帯びたスクエアの輪郭を合わせています。

ZEPHIRIN 44 Bourbonの正面。丸みのある小ぶりなスクエアとブラウンレンズ
ZEPHIRIN 44/Bourbon。小ぶりなレンズと、角に丸みを残したフロント。
ZEPHIRIN 44 Bourbonのキーホールブリッジと赤みのあるアセテートの接写
中央のキーホールブリッジ。光を通すブラウンが、輪郭を柔らかく見せます。

魅力は、厚みのあるアセテートを使いながら、正面の線をすっきりと見せていること。中央のキーホールブリッジがクラシックな表情を添え、側面にはしっかりと奥行きが残ります。小さくまとまったフロントと立体的なテンプルの対比を楽しめる一本です。

Bourbonは、赤みを帯びた透明感のあるブラウン。濃淡の筋模様が入り、光が差すと琥珀色が際立ちます。ブラウンのレンズまで同系色でまとめられているので、小ぶりな形の中にも色の深さを感じられます。

秋なら、オートミール色のニットやブラウンのツイードに。服と眼鏡の色を近づけると自然にまとまり、柔らかな編み地の中でフレームの艶が引き立ちます。JMMの存在感を、日々の装いに穏やかに取り入れたいときにかけたくなるモデルです。

02 / AUTUMN SELECTION

ALDO

アルド

大胆なボリュームを、秋の主役に

ひと目で印象に残るボリュームを楽しむなら、ALDO。1970年代のアイウェアに着想を得た、オーバーサイズのモデルです。52mmのレンズと23mmのブリッジに、縦方向にも深さのあるシェイプを組み合わせています。

ALDO Bloodstoneの正面。厚みのある黒いスクエアフレームと深さのあるレンズ
ALDO/Bloodstone。広いリムと深さのあるレンズがつくる、大胆なバランス。
ALDO Bloodstoneのフロント上部を斜めから見た接写。面取りの光沢と厚み
ブロウ上部の面取り。光を受ける面が変わり、黒いフレームに陰影が生まれます。

注目したいのは、眉に沿うブロウ部分の面取りです。10mm厚のアセテート生地を削り込み、平らな面と斜めの面を組み合わせることで、フロントに立体感を与えています。正面では堂々と、斜めから見るとカットの鋭さが際立つ。見る角度によって印象が変わる造形です。

Bloodstoneは黒を基調に、テンプルの内側にバーガンディを配したカラー。表側のクリアな層からは、細かな線を刻んだ金属の芯が見えます。大きなフロントに目が向くモデルですが、横顔や眼鏡を外したときにも楽しみがあります。

合わせたいのは、厚手のタートルネックやゆったりしたウールコート。服にもボリュームを持たせると、フレームの太さがよく映えます。黒やチャコールを中心にまとめれば、色数を増やさずに、輪郭の強さで装いを印象づけられます。

03 / AUTUMN SELECTION

FELLINI

フェリーニ

端正なスクエアに、映画を思わせる華やぎ

イタリアの映画監督、フェデリコ・フェリーニへのオマージュとして名付けられたFELLINI。横長のスクエアを基本に、力強いブロウラインと立体的なテンプルを組み合わせたモデルです。51mmのレンズと20mmのブリッジで、正面の輪郭を端正にまとめています。

FELLINI Walnutの正面。濃いブラウンのフロントとオレンジ系のレンズ
FELLINI/Walnut。深いブラウンに、温かみのあるレンズカラーを合わせた一本。
FELLINI Walnutのテンプルに見えるゴールドカラーの装飾入り芯金
テンプルからのぞく装飾入りの芯金。横顔にも華やかなアクセントを添えます。

ALDOが厚いリムと大ぶりな造形で印象をつくるのに対し、FELLINIは横へ伸びる線の美しさが魅力です。フロント両端の矢じり型パーツが目元を引き締め、幅のあるテンプルが側面をしっかり支えます。クラシックな形の中で、直線と金属装飾がよく映えます。

Walnutは、深いブラウンのフレームに、温かみのあるオレンジ系のレンズを合わせたカラー。落ち着いたフロントの横から、ゴールドカラーの芯金がのぞきます。正面の渋さと横顔の華やかさ、その両方を楽しめる組み合わせです。

この秋は、ネイビーのジャケットや細かな柄のシャツと合わせたいところ。きちんとした服に色のあるレンズを添えると、少し肩の力が抜けた雰囲気になります。ベージュのコートに合わせて、ブラウンとオレンジの温かさを引き立てるのもおすすめです。

04 / AUTUMN SELECTION

LECLAIR

ルクレール

シャープな輪郭を、温かなべっ甲柄で

LECLAIRは、1950年代を思わせるウェリントンシェイプが特徴。直線的なブロウと、下に向かって少し絞られる輪郭が、目元をすっきり見せます。レンズ幅は45mmと小ぶりですが、ブリッジ幅を26mmと広めに取ることで、横方向にゆとりのあるバランスに仕上げています。

LECLAIR BRECCIAの正面。赤みのあるべっ甲柄のウェリントンと淡いブラウンレンズ
LECLAIR/BRECCIA。直線的なウェリントンに、淡いブラウンのレンズ。
LECLAIR BRECCIAのブリッジの接写。赤みのあるブラウンと透明な琥珀色の濃淡
赤みのあるブラウンと琥珀色の濃淡。厚いアセテートの中に、柄の奥行きが見えます。

小ぶりなZEPHIRINと比べると、LECLAIRは角の効いた、より直線的な表情です。10mm厚のアセテートを削り出したフロントは、輪郭をシャープに見せながら、側面には厚みを残しています。いつものウェリントンに、もう少しはっきりした存在感が欲しいときに惹かれる形です。

BRECCIAは、赤みを帯びたブラウンに琥珀色が混じるべっ甲柄。濃い部分と光を通す部分の差が、フレームに奥行きを与えています。淡いブラウンのレンズ越しに目元が見えるため、直線的なデザインにも柔らかな表情が加わります。

オリーブのシャツやエクリュのニット、コーデュロイのジャケットと好相性。少しくすんだ秋の色に、赤みのあるべっ甲柄が温かさを添えます。カジュアルな装いを引き締めたい日にも、ジャケットを軽やかに着たい日にも、自然と手が伸びる一本です。

小ぶりなZEPHIRIN、大胆なALDO、端正で華やかなFELLINI、シャープなLECLAIR。お気に入りのニットやコートを思い浮かべながら、この秋の一本を探してみてください。