YUICHI TOYAMA:5 WILLIAMSBURGのブラックとゴールドのスクエアフレーム

YUICHI TOYAMA:5とは?5人の職人とオリジナルパーツが生む究極の眼鏡

眼鏡は、どこまで精密に、どこまで美しくつくれるのか。YUICHI TOYAMA:5(ユウイチ トヤマ:ファイブ)は、その問いにデザイナーと鯖江の職人たちが正面から向き合う、YUICHI TOYAMA.のプレステージラインです。

一見すると端正で静かなフレーム。しかし近づいて見ると、専用のネジや丁番、彫刻的なリム、異素材の重なりなど、通常は目立たない部分まで独自に設計されています。見た目の豪華さを足すのではなく、構造と使い心地を突き詰め、その結果として品格が生まれている。ここにYUICHI TOYAMA:5の本質があります。

この記事では、母体となるYUICHI TOYAMA.の思想、ブランド名の「5」が意味する5人の職人、オリジナルパーツ、代表モデル、選び方まで、写真とともに詳しく解説します。

先に要点:YUICHI TOYAMA:5は、デザイナー外山雄一氏と、試作・部品・金型・塗装・仕上げを担う鯖江の5人の職人がつくるハイエンドラインです。フレームを構成する細かな部品までオリジナルで開発し、現代的なデザインと長く使える道具としての完成度を両立しています。

◎まず知りたい、YUICHI TOYAMA.というブランド

デザイナーの外山雄一氏は、1993年に福井県の眼鏡メーカーへ入社。2004年に独立し、2009年に自身のブランド「USH」を立ち上げました。ブランドは2017年春夏から、自身の名を冠した「YUICHI TOYAMA.」へ改称しています。

ブランドのコンセプトは「Neutral」。時代や流行へ過度に寄りかからず、掛ける人の個性を引き出す無垢なデザインと、眼鏡そのものが持つ構造美を大切にしています。そして哲学として掲げるのが「Tradition & Innovation」。福井・鯖江に受け継がれる技術を尊重しながら、現代の感性と新しい構造を重ね、日本製眼鏡の次の姿を提示してきました。

外山氏のデザインを支える日課は、「見る、考える、描く、作る、壊す」の5つ。観察から始まり、考え、手を動かし、必要であれば一度壊して組み直す。この反復から、ダブルダッチの縄の軌跡を思わせる「Double Dutch」など、線と構造が一体となったデザインが生まれます。

01
見る
LOOK
02
考える
THINK
03
描く
DRAW
04
作る
MAKE
05
壊す
BREAK

◎YUICHI TOYAMA:5とは|ブランド名の「5」が示すもの

YUICHI TOYAMA:5は、2021年春夏に始動したYUICHI TOYAMA.のプレステージラインです。外山氏が、長年にわたり眼鏡づくりを支えてきた福井・鯖江の職人のなかから、5つの専門領域を担う職人とチームを組んだことから「:5」と名付けられました。

ファーストコレクションは、オクタゴン型のTOKYOと、丸みのあるボストン型のKYOTO。美しさと実用性を同じ一本のなかで結びつけることを出発点に、フレームの輪郭だけでなく、ネジを含むほぼすべての構成部品を専用設計する試みが始まりました。

YUICHI TOYAMA.には「2つの5」がある

デザインの5:見る・考える・描く・作る・壊すという、外山氏の日々のルーティン。

:5のものづくりの5:試作・部品・金型・塗装・仕上げという、5人の職人の専門領域。

つまり:5は、単に「高価な素材を使った別ライン」ではありません。デザイナーの構想を、各工程の専門家が技術的に検証し、試作と修正を重ねながら一本の道具へ昇華する、小さな開発チームの名前なのです。

◎5人の職人と5つの専門領域

眼鏡づくりは、一人の職人が最初から最後まで完結させるものではありません。設計を立体へ置き換える人、精密な型をつくる人、小さな部品をつくる人、色を入れる人、最後の精度を整える人。それぞれの技術が連鎖して、初めて一本のフレームが完成します。

※公表資料では5人の氏名や顔写真ではなく、主に専門領域が紹介されています。ここでは各職人を推測で特定せず、確認できる5つの役割と実際の工程写真を紹介します。

YUICHI TOYAMA:5の試作工程。職人が金属部品を手作業で削っている

1|試作 — 図面を立体へ

試作職人は、外山氏の図面やイメージを最初の立体へ置き換える重要な存在です。線の太さ、曲面のつながり、顔に掛けたときの傾きなどは、平面図だけでは決まりません。手で削り、組み、掛けて確認し、デザイナーへ返す。この往復によって、見た目と装用感の基準が定まります。

YUICHI TOYAMA:5の金型。眼鏡フレームの輪郭を精密に成形するための型

2|金型 — 精度を量産へつなぐ

試作で決まった形を安定して再現するために、専用の金型を起こします。チタン材をプレスしたときの戻りや厚みまで見越して型を調整するため、わずかな差がリムの立体感や左右の精度に直結します。完成品では見えない金型こそ、造形を支える土台です。

YUICHI TOYAMA:5のオリジナル部品。職人の手のひらに小さな金属パーツが載っている

3|部品 — 小さな機能まで専用設計

ネジ、丁番、鼻まわりの金具など、数ミリの部品もフレームの耐久性と表情を左右します。:5では既製部品へデザインを合わせるのではなく、必要な機能と形から部品そのものを開発。工具がかかりやすく傷みにくい六角形状の丁番ネジも、その代表例です。

YUICHI TOYAMA:5の塗装工程。眼鏡フレームへ手作業で色を施している

4|塗装・七宝 — 線の奥行きを色で整える

金属の溝や面へ色を入れ、磨き上げる工程です。モデルによっては七宝による繊細な色表現が用いられ、正面では控えめでも、横や斜めから見たときに構造が浮かび上がります。色は装飾ではなく、フレームの線と奥行きを読みやすくする設計の一部です。

YUICHI TOYAMA:5の仕上げ工程。職人が完成前のフレームを手作業で調整している

5|仕上げ — 一本の完成度を最後に決める

各所でつくられたパーツを組み、研磨し、開閉の硬さや左右差、鼻への収まりを整える最終工程です。図面上の数値が正しくても、人の顔に掛ける道具として心地よいとは限りません。最後は職人の目と手が、エッジの触感や丁番の動きまで確認します。

DESIGN
外山雄一氏

PROTOTYPE → MOLD → PARTS → COLOR → FINISH
5人の技術が連鎖して、一本の眼鏡になる

◎オリジナルパーツが必要な理由

:5の設計では、「使える既製部品の範囲で形を考える」という順序を取りません。まず理想の線、厚み、掛け心地を考え、そのために必要なら部品からつくる。だから正面のデザインだけでなく、側面や裏側にも統一した意図が通っています。

YUICHI TOYAMA:5 MALIBUの六角形状の丁番ネジ
専用工具をかけやすいオリジナルの丁番ネジ
YUICHI TOYAMA:5 WILLIAMSBURGの削り込まれたフロントと金属部品
削り込まれたアセテートと内側のメタル構造
YUICHI TOYAMA:5 BEACONのアセテートとインナーメタルのマクロ写真
アセテートの内側からのぞく繊細なメタルリム

六角ネジとカード型ツール

丁番には、一般的な溝付きネジとは異なる六角形状のオリジナルネジを採用。工具の力を受ける面を確保しやすく、ネジ頭を傷めにくいことを狙った設計です。専用のカード型ツールとクロスも用意され、所有者自身が日常のケアへ関われる点も、長く使う道具としての思想を表しています。

正面は静か、側面は彫刻的

メタルモデルでは、正面からは細く見えながら側面には厚みを持つ、フードのような断面のリムやブリッジが見られます。アセテートモデルでは、表面を大胆に削り込み、内側へ細いメタルリムを重ねる構造も特徴的です。見る方向によって細さと量感が入れ替わり、掛けたときには主張しすぎず、手に取るとつくり込みがわかります。

機能を隠さず、美しさへ変える

丁番、ネジ、インナーリムは、本来なら目立たせないために隠されがちな機能部品です。:5はそれらを過剰に装飾せず、精度と素材の質感をそのまま造形として見せます。「構造が正しいから美しい」という、YUICHI TOYAMA.らしい考え方が最も濃く現れる部分です。

◎代表モデルで見る、YUICHI TOYAMA:5の商品展開

:5のモデル名には、TOKYO、KYOTOをはじめ、都市や街、地区を思わせる固有名が多く使われています。ただし、名前だけで素材やレンズ形状が決まるわけではありません。同じブランドの中でも、繊細なチタンフレーム、メタルとアセテートのコンビネーション、存在感のあるアセテートなど設計は多彩です。

YUICHI TOYAMA:5 MALIBUのチタン製ウェリントンフレーム

MALIBU|静かな正面と厚みのある側面

ウェリントン型のチタンフレーム。正面は端正で細身に見えますが、リムとブリッジの側面に丸みと厚みを持たせ、控えめな陰影をつくります。:5のメタル造形を理解しやすいモデルです。

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YUICHI TOYAMA:5 BEACONのヘキサゴン型コンビネーションフレーム

BEACON|ヘキサゴンと異素材の奥行き

柔らかなヘキサゴンのアセテートへ、繊細なメタルリムを重ねたコンビネーション。削りの面と色の層が、角度によって違う表情を見せます。クラシックだけでは終わらない現代的な一本です。

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YUICHI TOYAMA:5 WILLIAMSBURGのブラックとゴールドのスクエアフレーム

WILLIAMSBURG|太さを構造で洗練する

横幅のあるスクエアを、抑えたレンズ天地で引き締めたアセテートモデル。幅広の芯金、オリジナルの7枚丁番、内側の金属色まで設計し、太いフレームを重たく見せないバランスに仕上げています。

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※ラインナップ、カラー、在庫状況はシーズンにより変わります。各商品ページで最新情報をご確認ください。

◎通常のYUICHI TOYAMA.とYUICHI TOYAMA:5の違い

比較 YUICHI TOYAMA. YUICHI TOYAMA:5
位置づけ 「Neutral」を軸に展開するメインコレクション ブランドの技術と思想を凝縮したプレステージライン
ものづくり 伝統技術と革新的な構造を幅広いデザインで提案 デザイナーと5つの専門領域の職人が密接に開発
パーツ モデルのコンセプトに合わせて独自構造を採用 ネジなどの細部まで専用設計することを徹底
見どころ 軽やかな線、日常に溶け込む独創性、構造美 多方向から見た立体感、精密さ、所有し続けるための道具性

どちらが上というより、:5はYUICHI TOYAMA.の考え方を、部品開発と職人の分業体制まで含めて最も深く掘り下げたライン、と捉えるとわかりやすいでしょう。

◎どんな人におすすめ?選び方のポイント

  1. 正面だけでなく、横・裏側まで見る::5の魅力は断面や丁番、内側のメタルに表れます。鏡だけでなく、手に取って角度を変えて確認してください。
  2. 繊細さか、存在感かを決める:MALIBUのようなメタルは静かな立体感、BEACONは異素材の奥行き、WILLIAMSBURGは太い輪郭が魅力です。
  3. 顔幅と目の位置を優先する:モデル名よりも、レンズ内での目の位置、こめかみの圧迫、鼻への収まりが大切です。
  4. 日常のメンテナンスも相談する:専用ネジや精密な丁番を長く楽しむため、定期的な洗浄、ネジ確認、掛け具合の調整をおすすめします。

流行を追うためではなく、一本を長く使い、細部を眺めることまで楽しみたい方。日本の職人技に惹かれながら、いわゆる復刻調とは違う現代的な眼鏡を探している方。YUICHI TOYAMA:5は、そんな方にこそ試していただきたいコレクションです。

◎公式LOOKとDOWNTOWNのラインナップ

YUICHI TOYAMA:5のフレームが、顔や服、光のなかでどのように見えるかは、ブランド公式のVISUALでも確認できます。商品単体写真とは異なる空気感まで含めて、コレクションの世界観をご覧ください。

ブランド公式VISUAL

公式LOOKで、掛けたときの佇まいを見る

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DOWNTOWNの商品一覧

在庫モデルを、細部までわかる商品写真で見る

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参考資料:YUICHI TOYAMA.公式 ABOUTYUICHI TOYAMA:5公式 PRODUCTSTHE LOBBY TOKYO ブランド解説HOUYHNHNM YUICHI TOYAMA:5紹介
公式・ブランド運営資料および取材記事をもとに、DOWNTOWNが要約・再構成しています。商品仕様と展開は記事公開時点の情報です。