10 eyevanのモデル名はどう読む?10個の特別なパーツと商品展開を徹底解説
10 eyevanの商品名に並ぶ「no.6 Ⅲ BR(42) col.1021S」のような文字。初めて見ると、どこがモデル名で、どこがサイズやカラーなのか、少しわかりにくいかもしれません。
しかし、この表記は10 eyevanのコレクションを理解するための、いわば設計図です。レンズの形、素材・構造、リムの太さ、サイズ、カラーを順番に表しており、読み方がわかると、自分に合うモデルを探しやすくなります。
この記事では、ブランドの根幹にある「10個の特別なパーツ」から、Ⅰ〜Ⅵのシリーズ、no.1〜no.10のレンズ形状、FR・BRなどの記号まで、10 eyevanの商品展開とモデル名の決まりを丁寧に解説します。
先に要点:10 eyevanのモデル名は、基本的に「レンズ形状」+「シリーズ」+「仕様」+「サイズ」+「カラー」の順に読むと理解しやすくなります。
◎10 eyevanとは|「美しい道具」を追求するアイウェア
10 eyevanは、EYEVANデザインチームのデザイナー・中川浩孝氏が、「美しい道具」をコンセプトに生み出したアイウェアブランドです。
出発点にあるのは、「美しい道具は、美しいパーツの集合体である」という考え方。完成したフレームの見た目だけを整えるのではなく、ネジ、リム、レンズ、鼻パッド、テンプル、エンドチップといった細部を一つずつ吟味し、それらが調和したときに生まれる佇まいを追求しています。
ファーストコレクションのために開発されたのが、ブランド名の由来にもなった10種類の特別なパーツです。開発には3年以上を費やし、素材の特性、掛け心地、耐久性、重量バランス、手に触れたときの感触まで検討されました。装飾で目を引くのではなく、道具としての合理性を突き詰めた先に美しさが現れる。それが10 eyevanの大きな魅力です。
※現在のコレクションでは、セルロイドやシートメタルなどシリーズごとに独自のパーツも加わっています。以下はブランドの原点となった10種類です。採用される素材・パーツはモデルにより異なります。
◎ブランドの原点となった「10個の特別なパーツ」
1. βチタン製トルクスネジ
星形のトルクス形状は、ドライバーの力を効率よく伝え、ネジ頭から工具が外れにくいのが特徴です。強度としなやかさを備えたβチタンに、緩みを抑える加工を組み合わせています。ブランドのパーツ開発は、この小さなネジから始まりました。
画像・参考:10 eyevan公式
2. トルクスネジ用の割智
レンズを留めるヨロイと丁番を一体感のある形へ整えた、オリジナルのチタン製パーツです。最薄部は約1.7mm。丸みのある面がフロントからテンプルへ滑らかにつながり、機能部品でありながら静かな造形美を生みます。
画像・参考:10 eyevan公式
3. 10 eyevan チタンリム
約40年にわたりリム製作に携わる職人と開発した専用リムです。正面は柔らかな半丸、裏面は輪郭を感じる面構成とし、裏側には小さな「10」の意匠を施しています。細い線の中に立体感を与える重要なパーツです。
画像・参考:10 eyevan公式
4. CR39 2カーブレンズ
度付きレンズにも使われる光学素材CR39を採用。フラットに近い2カーブが、フレーム全体の端正な表情をつくります。UVカットと反射防止コートを備え、左レンズには「10」のレーザーマークが入ります。
画像・参考:10 eyevan公式
5. シェル型丁番
鼻パッドを簡単に交換でき、装着時には安定して保持するための独自機構です。開閉する姿と輪郭が貝を思わせることから「シェル型丁番」と名付けられました。2年以上の開発を経て完成し、特許も取得しています。
画像・参考:10 eyevan公式
6. シェルパッド
天然の白蝶貝・黒蝶貝・茶蝶貝から削り出した鼻パッドです。奈良の工房で、機械加工と手仕事を組み合わせて製作。肌に触れたときの滑らかさと、光の角度によって変化する深い艶が楽しめます。
画像・参考:10 eyevan公式
7. クロスドブリッジ
太さの異なる2本のチタン材を前後で交差させ、4点でろう付けしたブリッジです。極細で軽やかな見た目の中に、必要な強度を確保。正面と斜めから見たときで表情が変わる、機能と意匠を兼ねた構造です。
画像・参考:10 eyevan公式
8. βチタン製ワイヤーテンプル
最細部約0.9mmの、細くしなやかなテンプルです。βチタンの弾性を生かして頭部を柔らかく支え、繊細なフロントと比重のあるエンドチップを自然につなぎます。横顔をすっきり見せる効果もあります。
画像・参考:10 eyevan公式
9. 18Kゴールド製バランサー
18世紀の眼鏡に見られる、テンプル後端へ重りを付ける発想を現代的に再構成したパーツです。チタンより比重の大きい18Kゴールドを小さなエンドチップに用い、フロントとの重量バランスを整えます。
画像・参考:10 eyevan公式
10. Silver925製バランサー
Silver925を用いたエンドチップも、後方へ適度な重さを持たせて掛けたときのバランスを整えるためのもの。機能部品でありながら、使い込むにつれて変化する銀の質感も楽しめます。
画像・参考:10 eyevan公式
◎実物のマクロ写真で見る、10 eyevanのディテール
パーツの魅力は、フレーム全体の写真だけでは伝わりにくいものです。DOWNTOWNで撮影した「no.6 Ⅲ BR(42) col.1021S」のマクロ写真で、セルロイドの厚み、シェルパッド、丁番まわり、Silver925製エンドチップをご覧ください。
写真:DOWNTOWN撮影 モデル:no.6 Ⅲ BR(42) col.1021S
◎商品展開は6シリーズ|ローマ数字が表す素材と構造
10 eyevanでは、同じレンズ形状を異なる素材や構造で展開することがあります。その違いを示すのが、モデル名の「Ⅰ〜Ⅵ」です。たとえば同じno.1でも、スタンダードなメタル、セルロイド、シートメタルでは、線の見え方も掛けた印象も大きく変わります。
| シリーズ | 名称 | 素材・構造と印象 |
|---|---|---|
| Ⅰ | STANDARD | ブランドの原点となるチタン製メタルシリーズ。極細の線と10個の特別なパーツが生む、軽やかで端正な表情が特徴です。 |
| Ⅱ | RIMWAY | リムの見え方とレンズの支持構造を再構成したシリーズ。一般的なフルリムとは異なる、余白のある軽快な顔まわりをつくります。 |
| Ⅲ | CELLULOID | セルロイド特有の深い艶と硬質な質感を生かしたプラスチックシリーズ。通常、FR、BRの太さ違いも展開されます。 |
| Ⅳ | SIRMONT | 眉のラインに沿うセルロイドのブローパーツとメタルを組み合わせたサーモント。知的で立体的な表情をつくります。 |
| Ⅴ | SHEET METAL | 板状のチタンを精密に加工したシリーズ。薄くミニマルな外観と、軽さ、剛性を両立しています。 |
| Ⅵ | METAL 3BRIDGE | 前後のダブルブリッジにトップバーを加えた、3本のブリッジ構造。no.10のティアドロップ型と響き合う、存在感のあるメタルシリーズです。 |
※シリーズやサイズ、カラーはシーズンにより展開が変わります。最新ラインナップは10 eyevan公式 PRODUCTSおよび各商品ページをご確認ください。
◎モデル名の読み方|「no.6 Ⅲ BR(42) col.1021S」を分解
no.6 Ⅲ BR (42) col.1021S
形 → シリーズ → 太さ・仕様 → レンズ幅 → カラーコード
| 表記 | 意味 | この例では |
|---|---|---|
| no.6 | レンズシェイプ | クラウンパント型 |
| Ⅲ | 素材・構造のシリーズ | CELLULOID |
| BR | リムの太さ・仕様 | BOLD RIM(太縁) |
| (42) | レンズ横幅の呼び寸法 | 42mm |
| col.1021S | ブランドのカラー・仕上げコード | 1021Sカラー |
すべてのモデルに全項目が付くわけではありません。スタンダードな太さにはFRやBRが付かない場合があり、同じ形でもシリーズごとに用意されるサイズが異なります。カラーコード末尾の文字や「SUN」「A」「W」などの付加表記は、レンズ、仕上げ、バリエーションを示す場合がありますが、意味はモデルごとに異なるため、商品ページの仕様をあわせて確認するのが確実です。
◎no.1〜no.10|数字が表すレンズ形状
先頭の「no.」は、基本となるレンズシェイプを表します。同じno.でも素材やリムの太さによって印象は変わりますが、形選びの出発点として覚えておくと便利です。
丸みを持たせたウェリントン
柔らかなヘキサゴン
端正なボストン
丸みのある変形ウェリントン
ラウンド
クラウンパント
落ち感のある変形ウェリントン
天地浅めのスクエア
オーバル
ティアドロップ
たとえば、柔らかく知的な印象ならno.3、クラシックさと個性のバランスならno.6、横長ですっきり見せたいならno.8、近年注目されるオーバルならno.9が候補になります。実際には顔幅、眉の形、度数によるレンズ厚も関わるため、数字だけで決めず、掛け比べることが大切です。
◎CELLULOIDの「無印・FR・BR」はリムの太さ
Ⅲ CELLULOIDでは、同じレンズ形状でもリムの太さが異なるバリエーションがあります。FRは「FAT RIM」、BRは「BOLD RIM」の略。BRが最も厚く、輪郭がはっきりした印象になります。
太くなるほど存在感が増す一方、10 eyevanらしい面の美しさやセルロイドの艶も見えやすくなります。細身で静かな印象なら通常仕様、ほどよく輪郭を出すならFR、ファッションの軸になる存在感を求めるならBRが選択の目安です。
◎サイズとカラーコードの見方
サイズ表記
モデル名の「(42)」「47」「52」などは、基本的にレンズ横幅をmmで表した呼び寸法です。同じ形でも数mm違うだけで、顔に対する余白やブリッジ位置、レンズの印象は変わります。
テンプル内側には「42□23-147」のように、より詳しい寸法が記載されます。この場合は、おおむね「レンズ横幅42mm/ブリッジ幅23mm/テンプル長147mm」を示します。ただし、掛け心地は数値だけでなく、フレームのカーブ、鼻幅、テンプルの開きにも左右されます。
カラーコード
「col.1021S」「col.4S」「col.20S-G YG」などは、フレームカラー、表面処理、レンズ、金属パーツの組み合わせを管理するコードです。見た目が似ていても、リムとテンプル、エンドチップ、レンズカラーの組み合わせが異なることがあります。商品ページの写真と仕様欄で、コード全体を確認してください。
◎選び方は「形 → 構造 → 太さ → サイズ」の順で
- no.で顔に合う形を絞る:丸み、角、縦幅、横幅が自分の輪郭や好みに合うかを見ます。
- Ⅰ〜Ⅵで素材と構造を選ぶ:極細のメタル、艶のあるセルロイド、サーモント、シートメタルなど、求める質感を決めます。
- FR・BRなどで存在感を調整する:セルロイドは太さによって同じ形でも印象が大きく変わります。
- サイズを掛け比べる:顔幅だけでなく、目の位置、鼻への収まり、度付きレンズの厚みも確認します。
- 最後にカラーと細部を選ぶ:肌や髪、普段の服に合わせながら、シェルパッドやエンドチップまで見比べます。
10 eyevanのモデル名は記号的ですが、そこには一本の眼鏡を構成する考え方が端的に記されています。意味を知ったうえで実物を見ると、同じno.の素材違いや、わずかな太さの違いまで、より深く楽しめるはずです。
参考資料:10 eyevan公式 ABOUT/10 eyevan公式 PARTS/10 eyevan公式 PRODUCTS
公式情報をもとにDOWNTOWNが要約・再構成しています。商品仕様と展開は記事公開時点の情報です。



